鎌倉に本社を置く理由-面白企業カヤック-

本社立地のあり方に関連して積極的な主張を展開している企業として、鎌倉に本社を立地させる面白法人カヤックがあることに気づきました。カヤックは、自ら面白法人と名乗るユニークなIT企業。「つくる人を増やす」を経営理念に掲げ、古都鎌倉から、ゲーム・広告・Webサービスなど、面白くてバズるコンテンツを次々とリリースするクリエイター集団です。

彼らが自称する「面白法人」には、自分たちが面白がって働く「面白がる法人」、周囲からも面白いと言われる存在になる「面白い法人」、人生が面白くなったという人を世の中に増やす「面白くする法人」になろう、という意思が込められているそうです。

カヤックの本社は鎌倉にあるのですが、「企業が本社をどこに置くのか、そこには企業の意志や思い、戦略上の理由が投影されるべきだ」という主張を展開しています。彼らもクリエイター集団だけに、経済合理性だけを考えると、IT企業が集積する渋谷や六本木を選択したほうが、あらゆる点で効率がよく、有利な選択と認めています。しかし面白企業として、多様性を重視し、個性ある企業がそれぞれの地域で、その街の特色を生かしながら活躍する企業を目指しています。

東京を模倣しても意味がなく、地域の特徴と強みを見極めることが重要だというのです。そして、こうした企業がめざすべき取組の特徴を「地域資本主義」と呼び、「従来以上に地域と企業の接点を増やすために行政、民間企業、市民団体の人材交流を促す必要があり、また、従来以上に同じ地域にある企業と協力しあうための経営思想が必要」と主張しています。

数日前にアマゾンの第二本社について書いたときは、こんな地域の個性や多様性を大切にするメンタリティと経営思想を探していました。ひとつの経営モデルとして、地域に愛着を持つ企業経営者の方に参考にしてもらいたいと思います。

(参考)カヤック「鎌倉本社の理由」:https://www.kayac.com/vision/kamakura

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